カッコいいおとなのカタチと僕のコンプレックス。
昨日の広島でのDJダイノジさん、終盤でかかった中島みゆきのファイトで号泣しました。
戦う君のことを、戦わない奴らが笑うだろう。
書いた文字で見るより、あの場であのタイミングで、あのメンバーの中で聞いたこのフレーズは僕の中で圧倒的な感情の揺さぶりを受けました。
大谷さんのMCで「今は陽の目を見ない奴らも今日はみんな最高だ、みんな違ってみんないいんだから」と、若干言い回しは違うかもしれないけど、いちいち胸に刺ささった。全肯定のDJわいざんは「誰かの穴は他の誰かが埋めればいい」と言った。わいざんが大谷さんのことかっこいいと言っていた意味が、昨日完全に分かった気がする。
かっこいい大人っていうのはあんな人たちのことなのだろうと思う。
僕は世の中、生きづらいとか、世知辛いとかいう世界で生きてきた、男はこうあるべき、大人はこうあるべき、子供はこうあるべき、そんなことが完全にひっくり返った。みんな自由に、それは自分勝手とは大きく離れた、とにかく優しい空間があった。
昔から承認欲求が強いくせに素直じゃない、可愛げのないガキだったと思う。理屈で淡々と正論を述べて終わる。頑張らないのならやらなければいいとか、やると決めたんならとことんやれよ、とか。僕は基本的に頑張って人並み、というマインドで自己評価は低い。
それは確かにエネルギーになってるんだが。だけどそれは言い訳に出来る要因でもある。
ルーツは何なのだろうか、僕は親から認められたかった、ほめられたかったし、僕が欲しいものが欲しかった。スケボーもやりたかった、野球もやりたかった、エアガンも欲しかったし、いろんなことをやりたかった。
今ならなんとなくわかる、父親は感情を出せない人なんだと。一緒に馬鹿をやってほしかったし、頭をなでてほしかった。僕の記憶にないだけで、本人は自分なりにはやってたんだと思う。
はたから見ると父は立派だ。一人で会社を起こして、僕たち子供3人を大学まで出してくれた。おまけに僕は大学を中退、そのあともう一度、大学に行かせてもらった。そして、今、僕は父の隣で一緒に仕事をしている。
そんな父をリスペクト出来ないのが一番のコンプレックス。2代目という位置も与えられたものだ。それでもリスペクトが出来ない自分のことが嫌いだ。
自分勝手でどうしようもないと思ったことは何度もある。経営のこと、お金のことで意見が合わない時は最悪だった。だからお金は正直なくなればいいと思うし(めちゃくちゃ必要ですが)お金で判断する人には嫌悪感すらある。だけどそんなことを言っても、雇われているくせにとか、文句があるのなら独立したらいいとか言われてきた。
それは当然だとも思う、だけど僕は父をリスペクトしたいという思いを捨てることはできなかった。我が子なら、と思って特別扱いしてほしかったのだろうと思う。僕が我が子を思うように父にもと。甘えすぎなのだろうな。
とにかく昨日のDJイベントは説明がつかないエネルギーがあった。知らない人が見たらびっくりすると思う、お前変わったなとか、そんな人だったっけ?とか。
でもどうでもいい、僕はカタチは違えどあんな風なかっこよさを娘に見せたい。お父さんってダサいけど、泥臭いけどかっこよかったよね!とか言われて死にたい。
「男の生涯にとって死に様こそが生き様だ」大好きなエレカシの歌詞。全力で、自分らしく、強く、時には弱くても良いと思った。
中島みゆきの後はブルーハーツ。人にやさしく。心の底からガンバレーと言われたし、僕も言った。そして仲間とも何とも言いあらわせない一体感を感じた。
笑われてもいい、だけど卑屈になるな!ガンバレって誰かが言ってくれるし大丈夫だよ!
なんかそんな気がした。とにかく世の中は優しいし温かいし平和なんだ。もし違うならそれはそれで仕方ない。信じたい方向を信じればいい。
自分を認めて自分を好きになることが今の僕のテーマです。
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