豪雨災害ボランティアで僕がやったこと。
こんにちは。建築屋の純ちゃん(@junchankia)です。
今回は僕が災害ボランティアを始めていままでやってきたことや、これまでの反省点を挙げていこうと思います。
関西の台風災害や北海道の地震と立て続けに自然災害が起きています。参考になる点は参考にしていただき、ご指摘があれば僕たちにも意見を教えていただけたら幸いです。
災害後に僕が行ったこと。
災害直後の情報集及び情報発信
西日本豪雨の日、僕は熊野町の自宅にいなかったのでTwitterでとにかく情報収集しました。#熊野町 で検索すると最新の情報が画像付きで羅列されるので便利でした。
ただ気を付けなければならないことはその情報の正確さを判断するのは自分自身だといことです。
情報発信する時も同様、正確な情報かどうか、○○らしい、とか○○って誰かが言ってた、みたいなあいまいな情報は控えるべきだと僕は思います。
発信する時は
発生場所 〇月〇日〇時
の情報を必ず入れること、特に物資援助要求はこれがないと後々困ることになります。
情報は具体的ではないと意義が薄れます。
【広島県安芸郡熊野町初神新宮地区】7/13、5時
— 武田純治📪純ちゃん【建築屋】【ボランティア2.0】 (@junchankia) July 12, 2018
&KUMANOより現在困ってること。
※500mmペットボトル飲料の不足
※物資購入や運搬する
※災害ゴミを被災宅からゴミの受入場(初神地区)へ運搬する人、トラック※飲料を冷やす氷及び発泡スチロール
助けて下さい。
僕はこんな感じでツイートしてました。残念ながらデマ情報も流れるので情報の取捨選択には十分注意してください。
現場でのボランティア活動
災害2日目から現場で土砂だしを始めました。まだボランティアセンターも機能してなかったし、とにかく近所の人やSNSの呼びかけで集まった4、50人が一気に集まりました。
ボランティア活動保険
広島、熊本で活動された広島おたすけ隊の方にお聞きした情報まとめてみました。
— しばたあすか (@shibata_asuka) July 9, 2018
⚫ボランティア時に起こるケガ、感染症、食中毒に対応出来ます。
また、ものによっては、ボランティアへの行き来にも使えます。
⚫1度入ると全国どこでも使えます。
⚫入った日から年度末(来年の3月31日)まで使えます。 https://t.co/9Ou2bwbLcK
僕は全く知らなかったのですがボランティアをするには原則保険に入らないといけません。災害現場は工事現場より危険な場合があります。特に発生直後は危険です。二次災害の恐れもあるし、装備が軽装なら切り傷が原因で破傷風になる危険もあります。
しかも最初はおそらく誰しもが冷静さを欠いています。経験者が居れば積極的に聞きましょう。いなければ誰かがその役割をするしかないです。
助けてと声をあげれば誰かが反応してくれると信じています。
一定の批判がありました。
これは知っておくと精神的ダメージが減ります。
僕が受けた批判を箇条書きにしておきます。
- SNSで資金を集めだしたこと
- FBでのイベントページが参加になっていたこと
- 現場仕事より事務処理やまとめ役になったことで汗をかいてないと批判
以上が主なマイナス意見でした。
行政の批判はしない。
批判はしないと書きましたが発生当初はめちゃ不満がありました。
対応が遅いことのへ不満です。
だけど行政の体制では仕方ないし、行政自体も被災しているのです。
第一に不満や文句を言ったところで現場は前に進みません。文句を言って土砂がなくなるならいくらでも言えばいいけど、文句言ったところで進みませんから。
行政に限らず批判はなるべくしない方が良い。批判するなら対応策とセットで指摘として行うこと。
なんか良いことつぶやいてた。
泥をかき出す人、重機に乗る人、ダンプで運ぶ人、メシの準備をする人、仲間を呼ぶ人、保険の手続きをする人、ゴミを処分する人、、、
— 武田純治📪純ちゃん【建築屋】【ボランティア2.0】 (@junchankia) July 9, 2018
自分が出来る得意なことを最大にやる。他者を否定しない、自己犠牲は必要以上にしない、誰かが動くのを待たない、自分が出来る範囲を動くことが大事なのだと感じてる
支援物資問題!
災害=物資支援の構図がありますが時期によっては必ずしもそうではないです。
物資要請は発生から10日程度
これは災害の大小によりますが僕が言いたいことは物資要請は物流インフラが復旧するまででいい、ということです。
日本の土木技術はほんとにすごいです。自衛隊の災害派遣のパワーもすごいです。
だからインフラが復旧後は資金援助を要請した方が良いです。お金はかさばらないし欲しいときに欲しい物資が買える。必要な道具や建機、プロの土木作業も頼めます。
残念ながら物資は余ります。
そしてもうひとつ。
遠くから来てくれた人や良かれと思って物資を持ってきてくれたら受け取るしかないのです。それが現在余っています。物資はニーズとタイミングにばっちり合わないと意味が薄れます。
不要なを支援するとただの荷物になりその行き場も失います。それらは支援者の本意ではないはず。
これはとても大事な問題です。
物資支援より資金支援の方が僕は喜びます。
これを言うのには勇気がいりますが、声を大にして言います。
支援するなら金をくれ!!!!!!!
今後同じような困りごとがなくなることを願っています。
しかも被災地では必要以上な自粛モードに入ります。被災した上に経済も回らなくなります。
ちなみにネットの拾い物ですが
世界の1日の死亡数:155,099人
日本の1日の死亡数:3,279人
これを知って毎日自粛しますか?
自粛するより目の前の困ってる人を何かしらの形で助けてみませんか?
ボランティアのボランティア
世間ではボランティアは自己完結しなさいと言われています。確かに災害直後では様々な受け入れ態勢が整ってないし、被災者に負担になるようなボランティア活動はよくないです。
だけど人助けのハードルは低い方が良いと僕は思っています。ありがとうと言われるのはやっぱりうれしいですしね。
だから僕たちは支援金の中からチームの飲食物や熱中症対策、道具、必要であればガソリン代も出すことにしています。
体力、精神力、資金力が備わっていなければ人助けできないというのはなんだか疑問です。
そしてボランティア活動って土砂出しや物資支援だけではないです。僕たちのチームには冷凍庫担当がいます。その方は納屋に空いている冷蔵庫を貸してくれてるだけですが、それがめちゃくちゃ助かってます!
ある人はお昼ご飯を作ってくれました。ある人は僕たちの子供と遊んでくれました。ある人は避難所でワークショップをしてくれました。ある人は僕のいろいろなサポートをしてくれました。
僕たちもいろいろな人に支えていただいてます。
【広島県安芸郡熊野町】8/27
— 武田純治📪純ちゃん【建築屋】【ボランティア2.0】 (@junchankia) August 27, 2018
&KUMANOより
今日は被災された子供たちやお母さんを集めてBBQをしました。といっても僕は仕事でいませんでしたが…
こうやっていろんな協力してくれる仲間が災害に寄り添ってくれてます!写真を見せてもらったのだけどみんないい顔してました!楽しそうで良かった^_^ pic.twitter.com/8iMms2qyDJ
支援にはほんとにいろいろな形があります。
~出来ることを出来る人ができる範囲で~
僕は継続的な支援をしていくためにこれを心がけています。無理はしません。いろんな人に頼って活動しています。
今まではマイナスから0にする作業、今からは0から1にする作業も視野に入れています。お祭りとかできたらいいなと思っています。
そんなことを9/16(日)に広島市の横川で話します。チャリティーコンサートのなかで時間をとっていただきました。ぜひお越しください!お願い致します。
レターポットやってます。よければ感想よろしくお願いします^ - ^
https://letterpot.otogimachi.jp/users/3048